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法人や個人事業主で利用可能な独自SSLが低価格で提供されている共用レンタルサーバーを紹介

法人や個人事業主で利用可能な独自SSLが低価格で提供されている共用レンタルサーバーを紹介

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個人情報の保護など情報セキュリティが問われう中、法人や個人事業主の方で事業活動を行う上では必ず顧客情報を扱います。近年では、自社が提供しているサービスの予約をウェブサイトで行うなど、ウェブベースのシステムを活用する動きが広がっています。

ウェブシステムで扱う個人情報等の情報漏えいを防ぐには、2016年11月16日の記事で記載したようにSSLによって暗号化することが重要です。今回、自社のウェブサイトを暗号化することを念頭に、改めてサーバーも用意したいもしくは乗り換えたいとお考えての方に、低価格で独自SSLが導入可能なレンタルサーバーを紹介します。

ファーストサーバー「Zenlogic」はクリック認証型SSLサーバー証明書が2種類無料

zenlogic

株式会社ファーストサーバーが提供しているレンタルサーバー「Zenlogic」は、全てのサーバープランに対して標準でSSLによる暗号化機能を標準で提供しているレンタルサーバーです。同社では、ウェブサイトを常にSSLによって暗号化する「常時SSL化」を推奨しており、よりセキュリティを高めたウェブサイトの構築をしたい場合におすすめできるレンタルサーバーです。

レンタルサーバーは、ディスク容量300GBで月額890円から使える「プランS」とディスク容量1TBから自由に容量を調整でき月額が2,970円から使うことができる「プラン1~7」のプランを用意しています。

全プランに対して、無料で使えるドメイン認証型のSSLサーバー証明書を2種類提供しています。シマンテックグループのラビットSSLが提供している「ラビットSSL」をベースにファーストサーバーが独自にカスタマイズして提供しているSSLサーバー証明書「独自標準SSL」と電子フロンティア財団らが開発した「Let’s Encrypt」が無料で利用できます。

企業認証型SSLサーバー証明書では、ジオトラストが提供している「トゥルービジネスID 」が1年契約で49,800円から、シマンテックの「セキュア・サーバーID」が1年契約で80,000円から利用できます。定価では「トゥルービジネスID 」が1年契約で55,000円、「セキュアサーバーID」が1年契約で81,000円から利用できることを考えると若干価格が安くなります。

EV認証型のSSLサーバー証明書では、ジオトラストの「トゥルービジネスID with EV」が1年契約で97,000円から、シマンテックの「セキュア・サーバーID EV」が1年契約で161,000円から利用できます。定価ではそれぞれ、115,200 円、¥162,000円で利用できることを考えると、ジオトラストの「トゥルービジネスID with EV」であれば約20%前後安く導入できそうです。

「WebArena SuiteX」は「クリック認証SSL」が1年で28,994円から利用可能

suitex

NTTPCコミュニケーションズが提供しているレンタルサーバー「WebArena SuiteX」は、法人・個人事業主向けに特化してレンタルサーバーを提供しています。

同レンタルサーバーは、2016年11月28日の記事で紹介した通り、ご自身で取得した独自SSLをサーバーにインストールして利用できる事に加え、オプションで独自SSLサーバー証明書の取得もできます。

クリック認証型のSSLサーバー証明書であれば、GMOインターネットグループの「クリック認証SSL」が1年契約で28,994円から導入できます。クリック認証SSLの定価は1年契約で34,800円からとなっていますが、WebArena SuiteXでオプションとして申し込むことで、約20%引きの価格で導入できます。

企業認証型SSLサーバー証明書とEV認証型SSLサーバー証明書についてはそれぞれ、シマンテックの「セキュア・サーバーID」「グローバル・サーバーID」、「セキュア・サーバID EV」、「グローバル・サーバーID EV」が利用できます。価格は1年契約でそれぞれ、87,480円、149,040円、174,960円、236,520円で利用できますが、シマンテックのウェブサイトで提示されている、定価に比べて価格安くなるわけではありませんので、企業認証型とEV認証型のSSLサーバー証明書をオプションで申し込むメリットは薄いと言えます。

同レンタルサーバーは、外部で取得した独自SSLの持ち込みが可能であるため、企業認証型とEV認証型の証明書を導入したい場合は、KDDIウェブなどの代理店を通じて設置した方が良いといえます。

CPIは独自の「CPI SSL サーバー証明書」が1年で37,000円から利用可能

cpi

KDDIウェブコミュニケーションズが提供しているレンタルサーバー「CPI」は、先程紹介したWebArena SuiteX同様に法人・個人事業主に特化してレンタルサーバーを提供しています。CPIもオプションでSSLサーバー証明書を提供しています。ただし、CPIの場合は、WebArena SuiteXとは異なり、外部で取得したSSLサーバー証明書の持ち込みができない点に注意が必要です。

クリック認証型のSSLサーバー証明書は、CPIが独自に開発したSSLサーバー証明書「CPI SSL サーバー証明書」が1年契約で37,000円から導入できます。こちらは申請費用として12,000円、取得代行および設定費用として25,000円が含まれており、更新時にも同額発生します。

加えて、ジオトラストの「クリックSSLプレミアム」が1年契約で31,300円で利用できますが、取得代行および設定費用が25,000円上乗せした価格となっています。証明書は定価と同額ではありますが、取得代行および設定費用が上乗せされていることを考えると割高になってしまいます。

企業認証型のSSLサーバー証明書は、シマンテックの「セキュア・サーバーID」が1年契約で初年度は60,800円からで、取得代行および設定費用として10,000円上乗せされ合計で70,800円で導入できます。定価では、81,000円になっていることを考えると、取得代行および設定費用が上乗せされていても割安感があります。ただし、次回の更新時には価格が定価と同額になり更に取得代行および設定費用が上乗せされ106,000円発生しますので注意が必要です。

EV認証型のSSLサーバー証明書は、同じくシマンテックの「セキュア・サーバーID EV」が1年契約で162,000円に加え、取得代行および設定費用が25,000円、合計で187,000円から導入できます。ただし、証明書の費用は定価と同額であり、更に、取得代行および設定費用が上乗せれていることを考えると割高となります。

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