2016年7月4日の記事では、クラウドサーバーの概要について紹介しました。特に、商用の場合クラウドサーバーを利用することで、キャンペーン時などのアクセス増などでもビジネスチャンスをつかむことができます。
今回は、ハードウェアからOSまで一式提供しているクラウドサーバー「IaaS」を選ぶポイントを紹介します。
毎月発生する費用
クラウドサーバーは、レンタルサーバーとは異なり、利用スタイルや転送量に応じて請求額が決まってくる「従量制課金」を採用しているクラウドサーバー業者が多いです。
ただし、初期費用が不要であり、賢く使うことでコストを抑えることができるメリットがあります。
また、データ転送量が一定以上超過した場合、それ以上の課金を行わないクラウドサーバー業者もあり、転送量の把握が難しい場合などでも安心して利用できます。
まずは、ご自身の使い方を明確にし、サーバーに必要なスペックや周辺機器など構成をあらかじめ考えておき、複数のクラウドサーバー業者を比較することをおすすめします。
スペックや周辺機器の柔軟性
クラウドサーバー(IaaS)のメリットとしては、状況に応じてサーバースペックなどが柔軟に変更可能であることです。スタートアップ時など、構成を最小限にしておき、サービスの拡大に合わせて迅速にスペックを拡張できます。
サービス開始当初に必要なサーバースペックや周辺機器構成をあらかじめ見積もっておき、将来的にサービスを拡大していきたい場合の拡大可能スペックや追加できる周辺機器などを十分に確認しておく必要があります。
サーバーの可用性
実際に、クラウドサーバーを利用する上で、いつでもサービスが正常に提供できるようにするため「可用性」は重要なポイントです。
クラウドサーバー提供業者に対して、可用性の指標である「SLA(Service Level Agreement)」の値や、万が一、サーバーに障害が生じた場合、別サーバーでの利用を可能にする「フェイスオーバー」機能が搭載されているか確認する必要があります。
セキュリティ対策の状況
クラウドサーバーを利用する上で、セキュリティに重要です。WEBブラウザがあれば、ログインIDとパスワードがあれば気軽に利用出来るだけとあり、僅かな情報が漏洩するだけでも大きな被害へつながる可能性も高くなります。
ファイヤーウォール機能やVPN接続が標準搭載されていることで、第三者からデータを読み取られることなく、セキュアにサーバーへアクセスできるか必ず確認しておく必要があります。
サポート体制
クラウドサーバーの場合、オンラインで契約手続きが完了できるといった気軽さがありますが、万が一、わからない点やトラブルが発生した場合、いつでもクラウドサーバー業者に問い合わせできることは重要です。
電話やメールでの問い合わせ受付は24時間365日利用できるかどうかを確認しておく他、クラウドサーバーを選定する際に、初心者向けの説明内容やQ&Aページを確認し、ちょっとした疑問でも自力で解決しやすいかどうかもチェックしておくことをおすすめします。