前回の記事では、ネットショップの展開を検討している方に、ECサイトを構築する方法についてお伝えしました。ECサイトの構築には、サーバを用意しCMSを導入する方法やホームページ作成ツールのECサイト機能、ショッピングカートASPの活用、ECモールの出店があります。
ご自身で自由にECサイトを構築したいと考える場合、候補としてあげられるのがサーバーを用意してCMSを活用する方法です。今回は、CMSの活用を検討している方に、ECサイトの構築が可能なCMSを紹介します。
日本初のオープンソースCMS「EC-CUBE」
https://www.ec-cube.net/
EC-CUBEは、ECサイトの運営に特化した日本初のオープンソースCMSです。国内での利用者から人気があり、日本語での情報やコミュニティが充実している他、プラグイン等を活用して自由にカスタマイズして、思い通りのECサイトが構築できます。
無料でダウンロードして構築できる
オープンソースのCMSであるため、無料でダウンロードしてECサイトを構築することができます。また、レンタルサーバー各社でも近年ではEC-CUBEに対応しているケースや簡易インストールなどを提供しているケースもあります。
日本語の情報が豊富であり利用者が多い
国産のオープンソースCMSであるため、日本語での情報が充実しているのも特徴です。いままでのオープンソースCMSは海外で開発されるものが多く、英語での情報収集が一般的となっていましたが、日本語での情報があるため、初心者でも扱いやすいと言えます。
また、国内での利用者が多いのも特徴です。独立行政法人情報処理推進機構の調査によると、オープンソース・ソフトウェアをビジネスに活用している割合として、EC-CUBEは1位を獲得しています。
プラグインが充実しカスタマイズが容易に
プラグインが充実しており、ご自身で必要に応じて機能を拡張することができます。カスタマイズが容易であるため、ご自身が納得行くECサイトの構築ができます。
決済機能や在庫管理機能などが充実
ECサイトには欠かせない、決済機能や、売上や在庫管理機能も充実しています。ECサイトを構築したが銀行振込だけ、売上や在庫は自分でExcelフォーマットを作成して行うなど、利用者と運営者の手間を大幅に省くことができます。
海外で人気なCMS「Magento」
https://magento.com/
「Magento」は、世界で最も利用者が多いECサイト向けのオープンソースCMSで、2008年3月に公開され、これまでに、大手企業から小規模事業者、個人事業者を含め世界の15万サイトで活用されています。
テンプレートが豊富である
Mantengoの特徴として、豊富なテンプレートが用意されていることです。オープンソースCMSでは、無料で活用できる反面、テンプレートが少ないこともありましたが、ECサイトのテーマにマッチしたテンプレートを活用しやすいと言えます。
プラグインでカスタマイズが容易
オープンソースであることから外部のプラグインを活用して機能を拡張が可能で、柔軟なカスタマイズが可能です。
日本語を含め多言語に対応
海外のオープンソースCMSですが、日本語の対応もできます。日本語への対応はあらかじめ、日本語で使用するための拡張機能を導入する必要がありますが、導入後は日本語での管理画面の操作や管理が可能になります。
集客や決済、売上管理など各種機能が充実
ECサイトの構築だけではなく、構築後の集客や決済、売上管理といった各種機能も充実しています。例えば、インターネットでは不可欠であるSEO対策に加え、クーポンの発行、セールの実施、クレジットカード決済の導入、売上やアクセスなどの管理や分析ができます。
近年人気急増中に「Presta shop」
https://www.prestashop.com/en
近年、世界的に人気が高まっているCMS「Presta shop」は、フランスとアメリカを拠点に事業活動を展開しており、世界190カ国で約27万のECサイトで活用されています。
管理機能がわかりやすい
Presta shopの特徴としては、管理画面がシンプルでわかりやすいという特徴があります。ただし、2017年7月時点において、日本語のサイトを構築することはできますが、管理画面の日本語表示には未対応となっています。
最新の技術を豊富に活用して機能を強化
Presta shopは、最新の技術を活用して機能を強化しているのが特徴です。SEO対策機能の他、テンプレートの選択から機能のカスタマイズ、受発注管理機能、在庫管理、決済管理など過不足なく活用できます。
今後の日本語対応への強化に期待
現在、日本語のサイトを作ることはできますが、設定や管理画面の操作は英語で行う必要があります。また、日本語での情報は少ないのが現状です。今後は日本語対応が強化され、日本人でも使いやすいCMSとして活用が広がることに期待したいところです。