HOME> すべての記事> サーバーについてのコラム>

Microsoft Azureとは何か?サービス概要を徹底解説

Microsoft Azureとは何か?サービス概要を徹底解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

近年Microsoftのサービスとして「Microsoft Azure」というキーワードを耳にする機会が増えています。Microsoftのサービスのイメージでは、我々が使用しているパソコンで使われるWindowsに代表される基本ソフト(OS)やWordやExcelなどの「Officeソフト」が有名です。

今回紹介する「Microsoft Azure」は、クラウドサービスの総称であり、これまで開発したOSやOfficeソフトなどソフトウェアの開発で培った技術や経験を元にクラウドサービスの提供を強化し始めています。

Microsoft AzureとはIaaSやPaaSなどクラウドサービスの総称


https://azure.microsoft.com/ja-jp/

Microsoftでは、Windowに代表される基本ソフト(OS)やWordやExcelなどのOfficeソフトなどソフトウェアのライセンス販売することで収益を上げていましたが、近年では、スマートフォンやタブレット端末の普及により、OSや端末の種類が増えたことやネットワークの高速化に伴い、ネットワークを経由してあらゆるアプリケーションを利用できる「クラウドサービス」を提供することで契約期間に応じた課金モデルである「サブスクリプション型」のビジネスに転換しています。

クラウドサービスと一言に表現しても多岐にわたりますが、大きく分けると「IaaS(Infrastructure as a Service)」と「PaaS(Platform as a Service)」、「SaaS(Software as a Service)」の3つに分けられます。

まず、IaaSは、ハードウェアとネットワーク、基本ソフト(OS)を提供し、利用者がミドルウェアやアプリケーションを自由に導入できます。PaaSは、IaaSの機能に加え、ミドルウェアを提供し、利用者がアプリケーションを自由に導入できます。SaaSは、PaaSの機能に加え、アプリケーションの提供も行われます。

この3つの違いに関する詳細は、2016年7月4日に記載した「クラウドサーバーとは何か?知っておきたい4つの知識」にて記載していますので合わせてご覧ください。

Azureでは、主にIaaSとPaaSのサービスを提供しており、主にビジネスユーザーをターゲットに仮想マシンなどを提供しています。

Microsoft Azureの活用用途

Microsoft Azureは、ビジネスユーズをターゲットに提供されているクラウドサービスですが、活用用途は多岐にわたり、Azureで提供されたハードウェアやネットワーク、基本ソフト(OS)を活用して何かしらのシステムを開発するという使い方が主になります。

例えば、今まで社内のサーバーで構築していた業務システムをAzureで行うことで、ハードウェアやネットワークの保守などに係る管理や手間を削減し、業務システムの開発などコアコンピタンスに注力することができます。

また、ハードウェアやネットワークなどの設備投資が不要になる他、用途に応じてリソースをカスタマイズできるため、小規模なシステムでも利用できる他、今後の拡張など柔軟に対応できる点も大きなメリットとなり、コスト削減にもつながります。

近年では、あらゆるものがインターネットにつながる「IoT」など、家電製品や自動車、産業ロボットなど多くの物がネットワークに接続されることで、センサーなどからデータを収集してビッグデータとして活用する動きも広がっています。この様にIoTプラットフォームとして制御や監視を行ったり、ビッグデータを収集して分析を行うといった用途での活用は増えていくものと考えられます。

Microsoft Azureのサービス


https://azure.microsoft.com/ja-jp/

Microsoft Azureは2017年5月現在71のサービスが提供されています。今後も新たなサービスが展開されることが予想され、今後ますます需要が増すITサービスへのあらゆるニーズに対応できそうです。今回は、Azureで提供されている代表的なサービスをピックアップして紹介します。

Virtual Machines

Virtual Machinesは仮想サーバーサービスです。WindowsとLinuxの基本ソフト(OS)を採用した仮想マシンが利用できます。

Storage

Storageは、データストレージサービスです。「BLOB(Binary Large OBject)」と「テーブル」、「キュー」の3つのデータ構造に対応しており、用途に応じて拡張や縮小が容易で柔軟な運用が可能です。

SQL Database

SQL Databaseは、リレーショナルデータベースです。データベースを作成して運用する他、自由にスケールを変更が可能です。また、好みのツールやプラットフォームを使ってデータベースへの接続も可能です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加