インターネットが今ではあたり前に使われている現代では、会社がホームページを公開することはあたり前となっています。また、今ではインターネットで検索を行い、利用したいサービスや商品を調べて検討する、取引先や投資先の会社の事業内容や財務状況などを確認して、取引や投資先を選定するといったプロセスが一般的となりました。
この様な状況の中で、企業がホームページを公開することは、お店の看板と同様に「企業の顔」としての役割を果たす重要な設備となります。企業ホームページの有無はもちろん、ここで公開された内容が将来的なビジネスに大きく左右されると行っても過言ではありません。
今回は、企業の公式ホームページを運用する上でサーバーの乗り換えを検討されている方、新たに企業ホームページを作成して運用していきたい方に、企業の公式ホームページの運用に最適なレンタルサーバーを選定するポイントをお伝えします。
サーバーが安定的に稼働でき信頼性が高いこと
企業が会社のホームページを運用するにあたり、一番重要なのはサーバーが安定的に稼働でき、信頼性が高いことにあります。一般的な共有レンタルサーバーに見られることが多いのですが、特定の時間にアクセスが集中した場合、アクセス制限によって「503エラー」となって表示されることがあります。
サーバーダウンは、個人向けとは異なり、企業では自社のビジネスに直結する問題となるため、頻繁にサーバーダウンが発生してしまうと、新規でアクセスした方に不信感を与えるだけではなく、新たなビジネスを逃すことにもつながります。
法人向けのレンタルサーバーでは、品質保証制度(SLA)にてサーバーの稼働率を保証しているレンタルサーバー業者もありますので、公式ホームページへの訪問者数などを考慮した上で検討すると良いでしょう。
セキュリティ機能が充実していること
次に、重要なポイントとしては、セキュリティ機能が充実していることが上げられます。インターネットで世界と気軽に通信ができるようになった反面、セキュリティの脅威に晒される様になりました。近年では、大手企業の公式ホームページが不正アクセスにあったとこで、乗っ取られてしまう、改ざんされるという被害も報告されています。
そのため、レンタルサーバーを契約する際は予め利用可能なセキュリティ機能をチェックしておくことが重要です。定期的なウイルスチェックやスパムチェックに加え、不正アクセスを検知する「不正侵入検知(IDS)」やポートスキャンを検知する「ファイヤーウォール」に加え、クロスサイトスクリプティングなどウェブアプリの脆弱性をつついて攻撃を防御するWAF(ウェブアプリケーションファイヤーウォール)は最低限利用できることが望ましいといえます。
加えて、公式ホームページを通じて、個人情報を扱う機会が多い場合、ウェブサイトを暗号化して通信できるSSLの利用ができるかどうかもチェックしておきたいポイントです。また、検索エンジン大手Googleも検索エンジンの検索結果の上位表示としてSSLに対応していることを優先することを表明しています。
SSLの詳細については、2016年11月16日に記載した「ウェブサイトを常時SSL化することの重要性について知っておきたいポイント」にて記載していますので、合わせてご覧頂ければ幸いです。
自動バックアップ・リストアが可能であること
レンタルサーバーに保管したデータは、業者が責任を持って管理が行われますが、あくまでも人間が実施しているため何かしらの操作ミスが発生したことでデータが消滅したり、プログラムが何かしらの不具合が発生するリスクもあります。そのため、レンタルサーバーを選定する際は、自動バックアップに対応し、それが適切に行われていることが重要です。
また、万が一不具合などが発生した場合、迅速にデータを復元できるリストアが可能なこともチェックしておく必要があります。リストアできる期間も前回バックアップした1回のみではなく、1週間から数ヶ月など、どのくらいの期間遡って復元できるかもチェックが必要です。
サポート体制が手厚いこと
会社の公式ホームページを運用するにあたり、レンタルサーバーのサポート体制が手厚いことも重要なポイントです。何かしらのトラブルが発生した場合、トラブル対応に追われて通常の業務が止まってしまうことで、生産性が低下してしまうことにつながります。
24時間365日電話やメールでのサポートが可能な他、レンタルサーバー業者によっては、1社毎に専任のサポートスタッフが付いてサポートが受けられる体制を整えている業者もあります。
万が一のトラブルの際にも、迅速に対応でき早期に問題が解決できることで、生産性を低下させないことも重要になります。
会社ホームページの運用におすすめなレンタルサーバー
会社ホームページを運用するにあたり、今回挙げた選定ポイントを考慮した場合、法人向けに特化したレンタルサーバーを利用するのが望ましいといえます。その中で、上記要件を満たしているのが、KDDIの「CPI」やNTTPCコミュニケーションズの「WebARENA SuiteX」、ファーストサーバーの「Zenlogic」が最適だと言えそうです。
いずれのレンタルサーバーも、稼働率がSLAで保証されていることに加え、セキュリティ機能としてWAFに対応し自動バックアップも可能です。また、24時間365日の電話もしくはメールサポートが受けられます。
CPIとZenlogicは、サーバー容量(Zenlogicは300GB)とドメイン数、SQL、転送量が無制限に利用できますので、将来的にウェブサイト以外の新サービスを展開などを検討している場合も柔軟に拡張できるのも嬉しいポイントです。