2016年10月19日の「スマートフォンに対応したウェブサイトを作る3つの方法」で、スマートフォンサイトの対応として手間とコストをかけずに最適化する方法として「レスポンシブ」を紹介しました。
自社サイトをスマートフォン対応の検討をされている方やパソコン用サイトも陳腐化してきたため、スマートフォンサイト対応と同時に全面的にリニューアルしたいと考えている方も多いと思います。そこで今回は、簡単にホームページが作成できるオープンソースのCSMであるWordPressを使ってウェブサイト作成が可能で閲覧端末の画面に合わせて最適化できる「レスポンシブ」に対応したWordPressテーマを紹介します。
レスポンシブとは
2016年10月19日に公開した「スマートフォンに対応したウェブサイトを作る3つの方法」でも紹介しましたが、「レスポンシブ」とは、ユーザーが閲覧している端末の画面に合わせて、ウェブサイトの表示形式を最適化する手法です。
ウェブサイトを閲覧する際に利用される端末として、一昔前まではパソコンが多くを占めていましたが、今では、スマートフォンやタブレット端末が一般に普及したことで、画面サイズが異なる端末からのアクセスが急激に増えています。
特にスマートフォンではパソコンやタブレット端末とは異なり画面サイズに限りがありますので、パソコンサイトをそのまま表示していては文字列やリンクなどが小さくなる、拡大縮小操作が必要になるなど、外出先などで手っ取り早く情報収集する用途としては、使いにくい場面も想定されます。
そのため、「レスポンシブ」という手法を利用することで、スマートフォンなど画面サイズが小さい端末からアクセスされた場合、ウェブサイト側が自動的に表示内容やレイアウトを最適化してくれます。また、スマートフォン対応サイトを別途構築するのに比べると、新たに開発をする必要もなく、パソコンサイトと同一のHTMLやCSSだけで開発が完結できますので、余計なコストが発生することもなく、開発の手間を大幅に削減できるメリットがあります。
無料のWordPressテーマ
WordPressテーマは無料で公開されているものが多く、手軽にダウンロードして使うことができます。レスポンシブに対応した無料のWordPressテーマを紹介します。
1.Gush2
Gush2は、ブログ初心者応援サイトである「Naifix」を運営しているEllora氏が公開しているWordPressテーマで、WordPressを初めて使う初心者でも扱いやすいテーマとなっています。テーマもシンプルで軽量であることや、CSSやPHPなどがカスタマイズしやすく、自分思いのウェブサイトが作れます。WordPressのテーマのイメージとしては、「Naifix」をベースとしたテーマとなっています。
2.Xeory
Xeoryは、株式会社ルーシーが運営しているマーケティングメディア「バス部」が無料て提供しているWordPressテーマです。同社ではウェブマーケティングに関するノウハウを豊富に保有しており、「バス部」でSEOに関する情報を発信しており、WordPressテーマもSEOに関連する豊富な機能が利用できるため、SEOに特化したウェブサイトを構築したい方におすすめできるテーマです。テーマも大変シンプルで無駄がないテーマとなっていますので、長期に渡ってサイト運営をする点でも飽きることなく利用し続けることができます。
3.Pinbin
Pinbinは、Colorlibが提供している無料のWordPressテーマです。開発元が国外の方のためウェブサイトやマニュアルが英語のみになりますが、ピンボードに写真を貼ることで写真共有が友人や知人同士と可能な人気SNS「Pinterest」と同じようなデザインのウェブサイトが簡単に作ることができます。画像やイラストなどを多用したウェブサイトを作成する場合に検討したいWordPressテーマです。
有料のWordpressテーマ
本格的にウェブサイトを作りたい方は、有料のWordPressテーマを活用するのも1つの方法です。WordPressテーマは無料で利用できることも多いですが、より満足できるテーマを選ぶのであれば、有料のWordPressテーマを検討する余地もありそうです。
1.Grido
Gridoは、Themifyが公開しているWordPressテーマで、米ドルで49ドルからWordPressテーマを購入できます。さらに、30日間保証が付帯していますので、万が一、不都合が生じたい場合も安心して利用することが可能です。また、国外サイトのため英語にはなりますが、購入した日より1年間のサポートが受けられます。さらに、複数のサイトを運営する方にも嬉しい点としては、複数のウェブサイトに無制限で利用できる他、購入したテーマ以外にも、ボーナスでもう一つのテーマを無料でダウンロードできます。また、79ドルで全テーマをダウンロードできますので、多くのウェブサイトを運営するかたはこちらも検討してみても良いでしょう。
2.Deadline
Deadlineは、Envatoが提供しているWordPressテーマで、情報サイトやニュースメディアなどに最適なテーマであるのが特徴です。テキストを中心としたウェブサイトを運営している方に、最適なレイアウトとなっており、ウィジェットを配置することで、画像とテキストを見やすくカスタマイズすることが可能です。また、多言語対応のウェブサイトを運営したい方にも嬉しい、ローカリゼーションをサポートしていますので、国外でビジネスを展開したい方には検討してみたいテーマとなっています。テーマは米ドルで53ドルで利用でき、購入日より半年間のサポートとアップデートが受けられます。