HOME> すべての記事> サーバーについてのコラム>

プログラミング用途でレンタルサーバーを選定する基準とは

プログラミング用途でレンタルサーバーを選定する基準とは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プログラミングは、一昔前まではコンピューターに詳しい方など一部のマニアが行っていたというイメージがありましたが、近年では、スマートフォンやタブレット端末の普及やアプリの開発環境が安価に提供されていることなどから、比較的容易にプログラムを組んでアプリケーションの開発ができるようになりました。

筆者も、2008年にAppleからiPhoneが日本に上陸した際に、興味本位でiPhoneのアプリを開発した経験があります。その当時はあまりプログラミングの知識がなく、行き当たりばったりの開発となりましたが、この経験からプログラミングに興味を持つようになりました。

今までは、全て端末側(ローカル)でプログラムを動作させることが一般的でしたが、近年処理の複雑化に伴い動作が遅くなることやウェブベースのアプリケーションが普及したことで、サーバーサイドでプログラムを動かすといった需要が増えています。そこで今回は、プログラミング用途でレンタルサーバーを利用したいときの選定基準を確認します。

サポートしている言語を確認する

プログラミングをする上で、一番に確認しておきたいのがどの様な言語をサポートしているかという点です。プログラミングをする時は何かしらの言語を使用してプログラムを動かします。

レンタルサーバーではPHPの他、近年では、PerlやPythonといった言語をサポートしていることが多いです。今回は言語についての解説は割愛しますが、ご自身がアプリケーションを開発する上で、どういった言語を使いたいかを明確にする必要があります。

一方で、古くからプログラミング言語として使われていた、C言語やC++、C#など、コンパイルが必要なプログラミング言語についてはレンタルサーバー各社でサポート状況が異なりますのであらかじめ確認しておく必要があります。

ただし、あらかじめコンパイルしておくことで、サーバーサイドで動かすことができる場合もありますので、各自で調べてみると良いでしょう。

データベースが利用可能なサーバーを選択する

server

特にPHPなどのサーバーサイドで動かすプログラムを開発するしたい場合など、必須なのがデータベースです。最近では、レンタルサーバーでも無料以外の有料レンタルサーバーであれば、データーベース機能は標準で搭載されていることも多いです。

ユーザーからのリクエストに応じて、PHPを利用して最適な情報をセレクトして、必要な情報を提示するといったパターンなど、大量のデータを保持して、取得、削除を行う場合などは、ご自身が開発したい用途に応じてデーターベース容量やデーターベースの構築数などをチェックしておく必要があります。

データ量が然程多くない場合などは、データーベースがなくても簡単な処理だけで完結できることも多く、データベースに係るコストを抑えて、その他の用途にリソースを費やすもの良いでしょう。

ハードディスク容量を確認する

ハードディスクの容量はサーバーで利用可能な最大容量です。プログラミングの場合、プログラム自体の容量がどれ位になるのか、データベースの容量はどれ位のサイズになるのかをあらかじめ見積もった上で、最適なプランを選ぶ必要があります。

ただし、近年では、ハードディスクの価格の下落に伴いそれなりの容量が合っても月額料金が安価に使えるレンタルサーバーも増えています。例えば、さくらインターネットのスタンダードプランではディスク容量100GBで月額500円から利用することができます。

個人で趣味などで活用する分においては100GB程度でも容量は余ってしまうことが多いですが、将来的に容量が増える見込みがある場合は、プラン変更で容量拡張が可能なレンタルサーバーを選ぶと柔軟に対応できます。

1日あたりのデータ転送量を確認する

20160729

レンタルサーバーを利用する時、プランに応じてユーザー毎に1日あたりのデータ転送量が決められています。データ転送量は、サーバーからクライアントへデータを転送できる容量のことで、あまりにも多くのデータを転送するとサーバーへの付加がかかってしまいますので、データ転送量を設定することで、サーバーの付加を減らし快適な利用環境を提供できるようにしています。

特に、動画データや音楽データなど比較的容量が多いデータを扱う場合や頻繁にサーバーにアクセスしてデータのやり取りを行うアプリケーションを開発する場合は、あからじめ、データの転送量がどれ位発生するのかを見積もった上でサーバーのプランを選ぶ必要があります。

一方で、テキストや画像など比較的容量が少ないデータであれば、然程大きなデータ転送量は必要無いと言えます。ただし、将来的にアクセス増などを考えた場合、データ転送量を増やせるオプションやプラン変更が柔軟にできるレンタルサーバーを選ぶと良さそうです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加