HOME> すべての記事> サーバーについてのコラム>

電子メールのみの利用を目的としたレンタルサーバーを選ぶポイント

電子メールのみの利用を目的としたレンタルサーバーを選ぶポイント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

レンタルサーバーは、ウェブサイトを公開する目的で利用されるケースが多いですが、プロバイダ(ISP)やGmailなどのフリーメール以外の独自ドメインを取得して、そのドメインをメールアドレスとして利用する際にもレンタルサーバーを活用するケースもあります。

ウェブサイトは、他のサービスを利用して公開している場合やスタートアップ段階でとりあえずメールアドレスだけ作成したい場合、個人利用でメールアドレスだけ欲しいといった場合にレンタルサーバーを活用するための選定ポイントを解説します。

運用維持費に係るコストが安価であること

_shared_img_thumb_PAK75_toreinookane20140305_TP_V3

レンタルサーバーを利用する目的として、ウェブサイトではなく電子メールのみの利用を目的に検討している方がはじめに重視すべきポイントとしては、サーバーの運用維持費に係るコストが安価であることです。

電子メールはウェブサイトとは異なり、テキストが中心になりますので、多くの容量は必要とはされません。使い方にもよるのですが、受信プロトコルに「POP3」を利用して受信した電子メールは手持ちのパソコンに保存して管理する場合や一定期間が経過した後に削除する場合は、サーバーの容量を気にする必要はありません。

一方で、複数の端末から同一のメールアカウントを管理したい場合は、受信プロトコルとして「IMAP」を利用し、サーバーを主体にメールの管理を行う必要がある関係上、サーバーにデータを蓄積することになりますので、最低でも1GB程度の容量は確保しておきたいところです。

そのため、共通して言えることは、メールを主体とする場合は容量を多く必要としないため、さくらインターネットの「さくらメールボックス」やGMOインターネットの「お名前メール」など、サーバーの運営維持における月額もしくは年額が一番安く容量も少なめのプランを選択することがおすすめです。

安定性や信頼性が高いこと

メールは、ウェブサイトとは異なり連絡手段として利用することを目的としていることが多いため、常にサーバーが安定して稼働していることが重要なポイントです。

サーバーが不安定だった場合、メールを送受信する際に遅延したり、送ったつもりが正常に送信できてなかったとうことになりかねません。そのため、サーバーを選ぶ時は安定性の目安として、サーバーの稼働率に加え、法人などビジネスで利用する場合「サービス品質保証(SLA)」を基準にして選ぶと良いでしょう。

サーバーの稼働率については、別途記事として紹介する予定ですが、大抵多くのレンタルサーバー業者では「99.99%」や「99.9%」と言う表記を用いていることが多く、何となく稼働率は高いのかと判断しがちです。しかしながら、99.99%という数字は、年間で0.0001%は稼働できない状況が発生するということが考えられ、稼働できていない時間をしっかりと見極める必要があります。

年間稼働率99.99%の場合を計算すると365日×24時間×0.0001%=0.876時間となり、1年あたりの時間に換算すると53分程、サーバーが利用できない状態ということになります。

この様に、稼働率から年間でどれくらい稼働できない時間が発生する確立があるのかを見極めて、安定性が高く信頼性が高いサーバーを選定する必要があります。

ウイルスチェックや迷惑メール対策などセキュリティが高いこと

090702

メールを利用する上で厄介な点としてあげられるのが、迷惑メールを受信することです。迷惑メールが大量に届くことで、削除する手間などが発生しますし、迷惑メールを介してウイルスに感染するリスクなどが考えられます。

そのため、サーバーを選ぶポイントとしては、サーバー側でウイルスチェック機能があらかじめ利用できることに加え、迷惑メール対策を実施しているサーバーを選ぶことが重要になります。

また、メールは受信だけではなく、送信する際にも第三者からの覗き見や改ざんなどにも注意する必要があります。イメージで例えると、郵便物ははがきであれば書いている内容が丸見えですが、内容を封筒に入れることで書かれている内容はわからなくなります。第三者からの覗き見や改ざんなどの被害に合わないためにも、サーバー側でメールを暗号化して送信する必要があります。サーバーを選定する際には、「暗号化通信」に対応しているかしっかりと確認しておくことが重要です。

サポート体制が手厚いこと

telephone_support

サーバーを選定する上では、メールの利用に限ったことではありませんが、サポート体制が手厚いことが重要です。

メールの送受信は、ご自身のパソコンではなく、あくまでもサーバーで行われています。そのため、サーバーに障害が発生した場合、メールの送受信が出来なくなってしまいます。そのため、普段メールの送受信ができていたが、突然メールの送受信が出来なくなった場合、まずは、ご自身のパソコンやスマートフォンでネットワークが正常であるかを確認し、問題なければサーバーに問題が発生している可能性があります。

通常レンタルサーバーでは、障害が発生した場合やメンテナンスなどが行われる場合、ウェブサイトに障害情報やメンテナンス情報などが記載されますのでそちらをチェックします。それでも、問題が解決しない場合はサポートに問い合わせることになります。

また、パソコンやスマートフォンでメールアカウントを設定する際にも、わからないことがあればいつでも気軽に聞くこともできます。

サポートは、ビジネスなど利用頻度が高い場合は電話サポートが受けられるレンタルサーバーを選定する方が良いでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加