レンタルサーバーを契約後、HTMLファイルやCSSファイル、画像ファイルなどをサーバーにアップロードする必要があります。その際に、アップロードする手段として「FTP」が用いられます。
今回は、「FTP」について、3つのポイントに絞った上で解説していきます。
FTPはファイルをサーバーにアップロードする手段
「FTP」は「File Transfer Protocol」の略で、日本語では「ファイル転送プロトコル」と言います。いわゆる、ファイルを転送する際の通信規約です。
お互いに、この通信規約に基いてファイルを転送することで、サーバーとクライアントPCの間で正常にファイルの転送ができるようになる訳です。
「FTPS」と「SFTP」で暗号化してファイル転送が可能
FTPのデメリットとしては、単純にサーバーとクライアントPCとの間でファイルを転送することを主眼とした通信規約となり、認証情報を暗号化すること無くファイルの転送ができてしまう脆弱性が存在します。
そのため、近年では暗号化してファイルを転送できる方式として「FTPS」と「SFTP」の2つが利用されることが増えています。
「FTPS」は、「File Transfer Protocol over SSL/TSL」の略で、ファイルを転送する際に「SSL」もしくは「TSL」を使った暗号化方式を利用することで、セキュリティを保った上でファイルの転送が可能になる通信規約です。
「SFTP」は、「SSH File Transfer Protocol」の略で、ファイルを転送する際に「SSH」という暗号化方式を利用することで、安全にファイルの転送が可能になる通信規約です。
「FTPS」と「SFTP」を利用するためには、大塚商会のアルファメールプレミア50Gなどのレンタルサーバーが、この2つの通信規約に対応している必要があります。また、後述するFTPソフトを利用する場合も、「FTPS」と「SFTP」に対応しているか確認しておく必要があります。
FTPソフトを利用するとファイルのアップロードが簡単
FTPを使って、ファイルを転送する方法として用いられているのは「FTPソフト」を利用する方法が一般的です。
FTPソフトを使って、ファイルを転送する場合、事前にご自身が利用しているパソコンはインターネットに接続しておき、レンタルサーバー契約時に業者からFTP接続を設定する際に必要なアカウント情報を確認しておく必要があります。
FTPソフトは、「FFFTP」や「WinSCP」、「FileZilla」が中級者から上級者の間では人気が高く、長年使われ続けています。また、フリーソフトですので、レンタルサーバーを契約した際にどれか1つインストールして使ってみると良いでしょう。