実店舗の紹介ホームページの公開、ネットショップを運営するなどビジネス用途でレンタルサーバーを借りる場合、アクセスを1人でも多く増やすこと「集客」が重要です。多くのアクセス数を稼ぐとなると、レンタルサーバーも多くのトラフィックによる負荷に絶え、あらゆる要求に対して高速に的確に処理できる必要があります。
今回は、ビジネス用途に特化した「集客」に強いレンタルサーバーを選ぶポイントについて解説します。
1日あたりの転送量を確認する
集客力に強いレンタルサーバーを借りる場合、確認すべきポイントとして「1日あたりの転送量」です。
転送量はサーバーから、我々が閲覧に使用しているパソコンに送られるデータ量の上限です。集客力を上げる場合、当然ウェブサイトのアクセス数を多くしたいと考えるのであれば、転送量も多いサーバーを選ぶ必要があります。
月間100万PV以上のアクセスを記録しているサイトであれば、データ転送量は40GB以上です。また、サイトのジャンルや運用目的によってアクセス数は異なってきますので、あらかじめ、公開前に同業他社のサイトアクセス数などを参考に転送量を見積もることがおすすめです。
専用サーバーを利用する
アクセス数が増加すると、同じ時間帯に一気にアクセスが集中してしまうということも珍しくありません。最近では、SNSを利用する方が増えていることから、口コミなどで拡散した場合、短時間で一気にアクセスが集中することも増えています。
レンタルサーバーには、共有サーバーと専用サーバーの2種類があります。共有サーバーは1台のサーバーに対し、複数のユーザーが利用しています。一方で、専用サーバーは1ユーザー毎に1サーバーとなっていますので、1つのサーバーを1人で専有できます。
共有サーバーの場合、複数のユーザーが共用で利用している関係上、サーバーの処理や通信などへの負荷を減らすために、1度のアクセスを制限を実施しています。
時々インターネットを利用していると「503 Service Unavailable」や「Service Temporarily Unavailable」といったエラーメッセージが表示されることを見かけますが、多くの場合、アクセスが集中していることで起きているエラーと言えます。
ネットワーク回線(バックボーン)が強いレンタルサーバーを選ぶ
バックボーンとなるネットワーク回線も重要です。
アクセス数が増加することは、サーバーから送受信するデータの量も増えます。特に、画像などを含めると、トップページを表示させるだけでも、1Mbpsから2Mbpsの転送量が発生することが考えられます。
バックボーンの回線が100Mbpsだった場合、トップページの転送量が2Mbpsと仮定すると「50アクセス」で通信回線容量をオーバーしてしまいます。
そのため、通信回線は1Gbps以上を確保した通信回線を使用しているサーバーを選ぶと良いでしょう。
処理速度を確認する
最後にサーバーの処理速度も重要です。特に、CPUのクロック周波数やメモリ容量がいくら搭載されているかという点はしっかりと確認しておきます。
アクセス数が増加しても、要求の増加に対して上手く応えられないと、安定的な運用が出来なくなってしまいます。そのため、各レンタルサーバーのスペック表を比較した上で、レンタルサーバーを選ぶことをおすすめします。