HOME> すべての記事> サーバーについてのコラム>

個人で利用可能な独自SSLが低価格で提供されているレンタルサーバーを紹介

個人で利用可能な独自SSLが低価格で提供されているレンタルサーバーを紹介

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

情報セキュリティの重要性が問われる中、個人のウェブサイトでもSSLサーバー証明書を導入する動きが広がっています。2016年11月22日付の記事ではSSLサーバー証明書の導入方法について紹介しましたが、独自SSLを導入する方法と共有SSLを導入する方法に分かれます。

独自SSLを導入するにあたり、2016年11月24日付の記事で紹介したようにレンタルサーバー側で特定のブランド名に限定して無料で証明書を提供している場合もありますが、サイトシールが欲しいなどより付加価値を求める場合は、レンタルサーバー業者がオプションとして低価格で独自SSLを提供している場合があります。

そこで今回は、レンタルサーバーと同時に独自SSLを低価格で利用したいとお考えの個人の方に、低価格で独自SSLが利用できるレンタルサーバーを紹介します。

さくらインターネット「さくらのレンタルサーバー」

sakura

さくらインターネットが提供しているレンタルサーバー「さくらのレンタルサーバー」は、スタンダード以上のプランを利用されているユーザー向けに独自SSLを低価格で提供しています。さくらインターネットでSSLサーバー証明書を使う大きなメリットとしては、「SNI(Server Name Indication) SSL」が低価格で利用できることです。

通常発行されるSSLサーバー証明書は、1つのドメインに対して1枚の証明書になっていますが、複数のドメインに対応するマルチドメイン証明書が存在します。しかしながら、ドメインの追加や削除、変更などが発生した場合、その都度、証明書を作り直すという手間が発生していました。そのため、1台のサーバーで複数のドメインに対して、1枚の証明書を共有できる証明書が「SNI SSL」です。

2016年現在ではSNI SSLに対応しているレンタルサーバーは、「さくらインターネット」と「エックスサーバー」、「お名前ドットコム」、「Zenlogic」となっています。

さくらインターネットによって、オプションで取り扱っているSSLサーバー証明書は、「ラビットSSL」が年額1,500円~、ジオトラストの「クリックSSLプレミアム」が14,500円~、グローバルサインの「クリック認証SSL」が年額34,800円~利用できます。

証明書をサーバーに設定する際の代行作業については、「ラビットSSL」のみで、それ以外のSSLサーバー証明書についてはご自身で設定する必要があるのがデメリットとなります。

エックスサーバー

xserver

エックスサーバーは、2016年11月24日付の記事で紹介しましたが、全てのプランに対して、ドメイン認証型の証明書である「Let’s Encrypt」を無料で提供しています。

「Let’s Encrypt」を導入するにあたり、初期費用や月額費用、設定手数料などが一切発生しませんので、エックスサーバーの利用料金のみで実質無料で独自SSLサーバー証明書が利用できます。設置には、レンタルサーバーのコントロールパネルにログインして基本的な事項の入力と指示に従ってマウス操作を行うだけで設置ができますので、初心者の方でも簡単にSSLサーバー証明書の導入ができます。

また、SSLサーバー証明書は通常では半年や年単位などで契約更新手続きが必要ですが、エックスサーバーにお金を払ってウェブサイトを運営していれば、ユーザー側での更新手続きは不要で自動で更新されます。

無料の「Let’s Encrypt」以外にも、多数のSSLサーバー証明書を低価格で提供しています。セキュアコア株式会社が提供している「CoreSSL」を1,000円~、ドメイン認証型の「SecureCore」を3,600円~、ジオトラストの「ラビットSSL」を1,500円~、「クリックSSLプレミアム」を14,000円~、グローバルサインの「クリック認証SSL」を14,000円~提供しています。

いずれのSSLサーバー証明書では、「SNI SSL」を選択することで、初期費用無料で利用することができます。また、SSLサーバー証明書のサーバーへインストールする際の作業はすべて自動で行われますので、複雑な設定を行う必要がありません。

ファーストサーバー「Zenlogic」

zenlogic

ファーストサーバー株式会社が提供しているレンタルサーバー「Zenlogic」は、2016年11月24日の記事で紹介しましたが、全てのプランに対して、シマンテックグループの「ラビットSSL」をベースにファーストサーバーでカスタマイズした「独自標準SSL」と、「Let’s Encrypt」の2種類のドメイン認証型のSSLサーバー証明書が無料で利用できます。

Zenlogicは、常時ウェブサイトをSSLによって暗号化することの重要性を訴えるとともに、SSL化されたウェブサイトの普及に力を入れていることから、SSLサーバー証明書をお得に利用できるのが大きな特徴です。

「ラビットSSL」と「Let’s Encrypt」以外にも、サイトシールなどよりセキュアな証明書を導入したい方に、オプションで低価格でその他のSSLサーバー証明書を豊富に提供しています。

ドメイン認証型SSLは、ジオトラストの「クリックSSLプレミアム」が年額13,900円~、グローバルサインの「クリック認証SSL」が年額27,900円~利用可能になっています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加